トランペットの購入にあたって、「いつまで使えるんだろう?」と疑問になったことはありませんか?
本記事では、トランペットの寿命やその原因について記載していきます。
トランペットの寿命は?
トランペットの寿命は一概には言えません。楽器のモデルや使い方、個体差などで寿命は変わります。
全くトランペットを知らないという方は、一旦10~20年ほどを目安としてよいでしょう。
ただし、安物の楽器を使えば寿命はもっと短いかもしれません。逆に同じモデルでも、丁寧に扱えば長く使うことができます。
ちなみに、より良い音色や吹き心地などを求めて2本目3本目を買う場合はありますが、新品で購入したトランペットが寿命を迎えたので買い換えたという話は周りで聞いたことがないです。
筆者自身は、中学生で買ってもらった約20万円のトランペットを15年ほど使っていますが、趣味で楽しむ分には全く問題なく使えています。
トランペットの寿命とはどのような状態?
演奏に支障が出て、修理に出しても直せない状態は寿命といって良いでしょう。
演奏に支障が出ると判断する基準は人それぞれですが、分かりやすい例だと、ピストンやスライドが動かせない、穴が空いているなどは演奏に支障が出てるといえますよね。修理したりパーツを交換しても直らなければ、もうトランペットとしての役割は果たしたといって良いでしょう。
ただし、最終的にはプレイヤー自身の主観で寿命を判断してもよいと思います。
音色が変わっただけでもプレイヤー本人が寿命だと感じれば、新しい楽器に変えても良いでしょう。
トランペットが使えなくなる原因
金属疲労
トランペットなどの金管楽器は、その名の通り金属でできており、金属の振動によって音が鳴ります。
この金属の振動が金属疲労を引き起こし、トランペットをダメにしてしまいます。
当たり前ですが、楽器は音を鳴らす道具です。すなわち、楽器は普通に使っているだけで状態が悪くなります。
ちなみにバイオリンの寿命は長いですが、これは素材が木材であるため、一般的に金管楽器よりも寿命が長くなります。木材素材に対して金属素材のほうが、楽器としての寿命が一般的に短いといわれています。
腐食
トランペットは楽器内に息を入れるため、水蒸気など水分が溜まりやすく、練習のたびに水分を取らないとカビが生えてしまいます。
また、埃や手垢などがトランペットの表面に付着した状態でほったらかしていると、表面塗装が剥がれてサビる要因となります。
このカビやサビによって金属が腐食されて、酷いと楽器に穴が開いてしまいます。
トランペットの寿命を延ばすには
トランペットの寿命を延ばすには、日々のメンテナンス(掃除)が重要になります。
練習後には楽器内の水分を取ったり表面を拭いてあげたり、定期的に楽器の洗浄を行ってあげたりと、大切に扱ってあげることが重要です。また、異変があればすぐに修理に出すことも重要です。
日々のメンテナンスを怠ると、楽器の寿命が短くなってしまいます。逆に、ちゃんとメンテナンスを行ってあげれば、楽器のポテンシャルを最大限に引き出して長く使うことができるでしょう。
まとめ
本記事では、トランペットの寿命についてまとめました。
明確な寿命というのは存在しませんが、楽器は大切に扱って長く使ってあげましょう。
よく分からない場合は、一度プロの先生に相談してみましょう。