トランペットなどの金管楽器は「リップスラー」は必須の練習法(奏法)です。
本記事では、リップスラーとは何か、意識すべきことはなにかをまとめています。
リップスラーとは何か
リップスラーとは、タンギングなしで運指を変えずに音を変える奏法です。また、基礎練習でも必須の練習方法になります。
例えば、ドからソ(どちらも同じ指)の音をなめらかに繋げて演奏したいは、リップスラーをすることになります。
リップスラーは舌を意識する!
リップ(唇)でなくタング(舌)を動かす
リップスラーは唇でなく、舌をコントロールすることが重要です。
リップスラーという名前から唇を動かして音を変えると勘違いされやすいので、「タングスラーという言い方が本当は適切では?」などと言われることもあります。
もちろん唇の形は変わりますが、
①舌をコントロール→②音が変わる→③結果的に唇も変わってる
と考えると分かりやすいかと思います。
舌の適切な位置については、楽器の「ツボ」を捉えることが重要です。以下のリンク先の記事を参考にしてみて下さい。
適切な舌の位置
舌が大事であることを理解した後は、適切な舌の位置を確認していきましょう。
「ア」や「エ」の声を出したときに、舌の位置を確認してみて下さい。
「ア」に較べて「エ」は舌の奥の方が上がっているのが分かりますか?
例えば、ドから上のソで
ド→ソ→ド→ソ→ド
でリップスラーをするときは、
「ア」→「エ」→「ア」→「エ」→「ア」
で舌を動かすと分かりやすいです。しっかり舌を動かしましょう。
さらに「ア」→「エ」→「イ」→「ヒ」の順で高い音を出すときの舌の位置に近くなるので、3音以上でリップスラーをするときはイメージしてみるとよいでしょう。
ただし「ア」や「エ」と全く同じ舌の位置とは限りません。人によって感じ方も変わるので、適切な「ツボ」を把握するまでのイメージの1つとして捉えましょう。
まとめ
トランペットのリップスラーについてまとめました。リップスラーで大事なことは舌を意識することです。
個人で練習では限界があるので、一度プロの先生に教えてもらうことをオススメします。