【トランペット】「椅子に浅く座る」はウソ?正しい姿勢は?よくある注意すべき指示3選

トランペット

吹奏楽部などでトランペットを吹いていると姿勢について注意されることがあります。特に初心者のうちは、例えば「椅子には浅く座りましょう」と言われます。このとき、なぜ浅く座るのかを考えたことはありますか?本当に浅く座る必要があるのでしょうか?

本記事では、トランペットの演奏で(主に吹奏楽で)受ける指示について、その意味について考えます。

よくある姿勢の指示3選

椅子に浅く座る

前述の通り「椅子には浅く座りましょう」という指示はよくあります。

この理由として、浅く座ることで息が吸いやすくなることが挙げられます。また、足をしっかり地面に付くことができ、リラックスした姿勢を維持しやすくなります。

背筋を伸ばす

背筋を伸ばすこともよくある指示です。

椅子に浅く座る理由と同様に、息が吸いやすくなることが主な理由です。

ただし、姿勢を伸ばしすぎると、自然な体の状態でないため良くないという話もあります。自分に取ってちょうど良い背筋の伸ばし具合を、色々試して見極めましょう。

ブレスで肩を動かさない

「ブレス(息継ぎ)で肩を動かさずに呼吸しましょう」「肩の力を抜きましょう」という指示もよくあります。

主な理由として、腹式呼吸の促進が挙げられます。

肩が上がると、胸式呼吸になりがちで、肺の下部まで空気が届きにくくなります。腹式呼吸は、より深い呼吸を可能にし、音の持続力や安定性を高めることができます。

「浅く座る」は結果論

前述した姿勢の指示は結論として間違っていません。しかしあくまで結果論です。

つまり

・浅く座る → 良い音で吹ける

ではなく

・良い音で吹ける姿勢を追及する → 浅く座る

の順番で考えることが正しいです。

自分が吹きやすい姿勢を探す

人によって吹きやすい姿勢は微妙に異なります。大切なのは、どうすればトランペットで良い音が鳴るか、吹きやすいかを考えることです。

良い音を追求した結果、椅子に座る姿勢として浅めに座ったほうが良い音がなる(人が多い)ということです。人によっては、浅く座りすぎない方が吹きやすい人もいるかもしれません。

背筋や肩の力を抜くことも同様に、トランペットで良い音を鳴らすことを追及した結果に過ぎません。

吹奏楽部などでは、初心者が混乱しないように、あえて細かい説明を省略することはあると思います。しかしその初心者が演奏上で困ったときにアドバイスできるよう、指導する側は上記の因果関係を知っておく必要はあるでしょう。

演奏者は、一般的に吹きやすい姿勢を踏まえた上で、自分に取って吹きやすい姿勢を追及するのが良いでしょう。

まとめ

今回挙げたような姿勢の指示は、間違っている訳ではありません。しかし指示を表面的に受け取るだけでは中々上達しないでしょう。

トランペットを吹くときは、「なぜ浅く座るか」など指示の意味まで考えましょう。そこまで考えることが出来れば、さらにトランペットが上達すると思います!

個人で練習では限界があるので、一度プロの先生に教えてもらうことをオススメします。

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