トランペットの上達には、基礎練習は欠かせません。
初心者のうちはどのような練習が必要なのか分からないと思います。
本記事では、初心者から上級者まで行う基礎練習を3つ紹介します。
ロングトーン
長い音を安定して吹く練習のことを指します。演奏技術の向上や音の質を改善するために非常に重要です。ロングトーンの練習には、主に次のような効果があります。
息のコントロールを鍛える
ロングトーンを吹くことで、息を一定の強さで長時間続ける技術を鍛えることができます。これにより、演奏中の息の流れが安定し、音の持続力が向上します。
音の質を向上させる
音の美しさや響きを改善するためにも役立ちます。音が安定することで、明瞭で豊かな音色を作るための基礎的なトレーニングとなります。
音域の拡張
ロングトーンは音域の拡張にも繋がります。
最初は狭い音域しか音が出ませんが、少しずつ音域を広げてロングトーン練習を行うことで、高音域や低音域の音の出し方が安定し、音域全体のバランスが取れるようになります。
筋肉の強化
口や唇の筋肉(アンブシュア)を鍛えるためにもロングトーンが役立ちます。長時間の吹奏によって、これらの筋肉が強化され、演奏時の疲れが軽減されます。
リップスラー
口や唇(アンブシュア)を使って異なる音高にスムーズに移行する練習を指します。「リップ」という名称ですが、実際は主に「舌」を動かして音を変えます。スラーは、音程の移動を滑らかにし、演奏の精度や音色の均一性を向上させるために重要です。
アンブシュアの柔軟性を高める
リップスラーは、唇や口の筋肉(アンブシュア)の柔軟性を高めるための練習です。異なる音高にスムーズに移行することで、演奏中の口の筋肉の調整がしやすくなります。
音程のコントロールを向上させる
リップスラーを練習することで、音程の微調整ができるようになり、正確な音程を保つ能力が向上します。
滑らかな音のつながりを作る
音と音の間の移行をスムーズにすることで、演奏中の音のつながりを良くし、より美しいフレージングを作ることができます。
息のコントロールを強化する
音程を変える際に必要な息の圧力や量の調整を練習することで、息のコントロールが向上します。
タンギング
音を出す際に舌を使って音を区切る技術です。タンギングによって音の開始を制御し、明瞭でリズム感のある演奏が可能になります。小学生でリコーダーを習うと思いますが、リコーダーのタンギングと考え方は基本的に同じです。
音の明瞭さを向上させる
タンギングを使うことで、音をはっきりと区切り、演奏中の各音符が明確に聞こえるようにします。これにより、音楽のフレーズやリズムがより伝わりやすくなります。
リズムの正確さを保つ
タンギングによってリズムのアクセントを明確にすることができ、演奏のリズム感を維持しやすくなります。特に速いパッセージや複雑なリズムの部分で重要です。
音のコントロールを強化する
タンギングの練習を通じて、音の出し方や強弱をよりコントロールすることができ、表現力を高める助けになります。
参考動画
実際にどのような練習をする必要があるのでしょうか。
モグライダーの芝さんがトランペットのレッスンを受けている動画が参考になるので、紹介させていただきます。
まとめ
トランペットに必要な基礎練習3つを紹介しました。
これらの基礎練習は、プロの方でも行うほど大事なものなので、練習時には必ず取り入れるようにしましょう。
具体的な方法はプロに直接教えてもらうのが確実です。まだレッスンを受けたことがない人は、試しにレッスンを受けてみることをお勧めします。