トランペットで高い音を出すために意識すること3選

トランペットで高い音を出したい！というのは全てのトランペッターが抱える悩みです。

しかし、誤った認識で練習を続けていても高い音は出せません。

本記事では、高い音を出すために意識すべき3つの事項をまとめました。

トランペットの”ツボ”を捉える

実はトランペットは適切な息を入れてあげるだけで、唇が勝手に振動していい音が鳴るポイントがあり、これを一般的に”ツボ”と呼びます。

初心者トランペッターは、唇を自ら震わせて音を鳴らそうとするので、唇がすぐにバテてしまい、高い音も出なくなってしまいます。

一方でプロなど上手い人は、ツボを狙って息を流せるので、高い音が出せてしかもバテにくいのです。

ツボを捉えることができれば、高い音を出せる、バテない、いい音が鳴るなどいいことずくめです！

ツボを捉える練習方法

ツボを捉える練習としては、唇を軽く閉じた状態で「ソ（F）」の音をイメージして息だけをトランペットに入れるという方法があります。

恐らく最初は全く音が鳴らないのですが、繰り替えし練習するうちに次第に音が鳴るようになります。これは無意識のうちに息や舌の位置などが変わり、ツボを捉えることができるようになったということです。

（ちなみに筆者はレッスンでこの話を教えてもらってから、実践できるまで1年かかりました…！）

一度ツボを捉える感覚を掴んでしまえば、あとはその時の息の流れや体の使い方を覚えて、どんどん高い音や低い音のツボも捉えていけば良いです！

リンク先サイトにもツボの事が記載してあるので、参考にしてみてください。

舌の位置を意識する

トランペットは出す音によって舌の位置が変わり、高い音ほど舌の位置が高くなります。

よくある例えとしては、ホースの出口を抑えると水が勢いよく遠くに飛ぶ、といったイメージになります。

この場合の「ホースの出口」が「舌と上顎の隙間」、「水」が「息」にあたり、舌を持ち上げるほど息のスピードが速くなって高い音が出るという仕組みです。

ツボを捉える練習をしていれば、舌の位置は必要以上に意識しなくて良いですが、「音によって舌の位置が変わる」という事実を知っているだけでも、上達速度は変わります。

高い音を出せる唇を作る

高い音が出ない理由の1つとして、唇が高い音を出せるほど柔軟に振動できない、ということが挙げられます。

高い音になるほど唇の振動数が増え、唇に負荷がかかります。トランペットのツボを完璧に捉えた息を流したとしても、そのツボの振動数に共鳴できるだけの柔軟性がある唇でないと、うまく音は鳴ってくれません。

ちなみに筆者自身は、ツボや舌の位置を意識することで格段に上達し、HiB♭（ハイベー）の下のAs（シ♭）ぐらいまでは演奏中である程度吹けるようになりました。しかしHiB♭まではしばらく出すことが出来ませんでした。理由としては、高音にあまりチャレンジせず自分の演奏できる範囲でしか練習してなかったためだと思っています。

優先すべきはツボや舌の位置の感覚を身に付けることですが、高音にチャレンジすることも重要です。

ただし高音を出す際には、以下の点を意識してみましょう。

無理矢理吹かない

無理に高音を出そうとすると、間違った吹き方になる可能性があります。間違った吹き方で一時的に高音が出たとしても、音が汚かったり、バテやすいなどいいことはありません。

間違った奏法が身に付いてしまうと、改善するのは困難です。

変な癖が付いてしまう前に、無理に高音を吹くことは控える、マウスピースが口の中心に来ているかなど正しいアンブシュア（口の形）になっている鏡で確認して、練習しましょう。

ツボを狙ってみる

前述のツボ練習を、自分が吹ける限界を超えて試してみてください。

例えばHiB♭をイメージして、無理矢理に唇を振動させず息だけを入れて、音が鳴るまで待ちます。小さい音でも高い音が鳴れば、最初はOKです！その上のHiCやHiDが鳴るかもしれませんが、それはそれでOKです。

無理なく、高音を吹くときの唇の感覚を覚えていきましょう！

高音練習については、以下の外部サイトも参考にしてみて下さい。

まとめ

高い音を出すための細かいテクニックは色々言われていますが、その中でも大事な3つをピックアップしました。

特に”ツボ”を捉えることは一番大事です。文章だけでは中々伝わりづらいと思うので、是非一度プロのレッスンを受けてみましょう！

ツボを捉えて高い音が出せるように頑張りましょう！