トランペットを吹いていると、「持久力がない」「最後まで曲が吹けない」など唇がバテて音が出なくなってしまうことがあります。
これは全てのトランペッターが抱える問題といっても過言ではありません。
本記事では、バテないために意識すべき3つの事項をまとめました。
唇がバテる仕組み
そもそも”バテる”とは、唇がどのような状態になっているのでしょうか?
長時間マウスピースを当て続けていると、唇の血流が悪くなり、唇の反応が悪くなり音が出にくくなります。この状態がいわゆる”バテる”という状態になります。
バテ始めると今後は無理に音を出そうとして、口周辺の筋肉を余計に使ってしまい、うまく音が出せなくなるという悪循環に陥ってしまいます。
つまりバテの直接的な原因は、「唇に血流が流れず反応が悪くなる」ことになります。
逆にバテないためには、いかに唇に負担をかけずに演奏するかを考えることが大事になります。
バテないために意識すること
ツボを捉える
実はトランペットは適切な息を入れてあげるだけで、唇が勝手に振動していい音が鳴るポイントがあり、これを一般的に”ツボ”と呼びます。
初心者トランペッターは、唇を自ら震わせて音を鳴らそうとするので、唇がすぐにバテてしまいます。
一方でプロなど上手い人は、ツボを狙って息を流せるので、必要最低限の力で唇が振動してくれて、バテにくいのです。
ツボを捉えることができれば、バテないだけでなく、いい音が鳴り、高い音も出るようになります!
ツボを捉える練習については、以下の記事も参考にしてみてください。
適度に休憩を取る
いくら効率的に演奏しても、金属に唇を押し当てる時点でどうしても唇の血流は悪くなっていきます。
そのため適度に休憩を取って唇を休ませてあげないと、バテてしまってからでは、回復に時間がかかります。
練習の際は、15分練習したら休憩すると決めたり、楽器を吹き続けるのではなく適宜譜読みの時間を設けるなど、唇を楽器から離す時間を作りましょう。
あとは曲を演奏する際だと、音がある何小節も前から楽器を構えたりしがちですが、休みの小節はなるべく楽器を唇から離すなど、唇の負担を減らすためにも演奏中も工夫すると良いでしょう。
水分補給
水分を取ると、血液の粘膜が良好に保たれ、毛細血管の隅々まで血液がいきわたります。
つまり水分補給をすることで唇の血流が良くなり、唇が振動してくれるということになります。
劇的に効果がある訳ではないですが、全然水分を取っていない状態はバテやすくなるので、適度に水分補給を行いましょう。
まとめ
バテ防止のための細かいテクニックは色々言われていますが、その中の3つをピックアップしました。
特に”ツボ”を捉えることは一番大事です。文章だけでは中々伝わりづらいと思うので、是非一度プロのレッスンを受けてみましょう!
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