トランペットを始めたばかりの方にとって、「ソロを吹く」というのは少しハードルが高く感じるかもしれません。
合奏の中ならなんとなく吹けるけれど、一人で注目を浴びると緊張してしまったり、思うように音が出なかったり…。
でも大丈夫です。
ソロを上手に吹くために必要なのは、特別な才能や難しいテクニックだけではありません。ちょっとした工夫や意識の持ち方で、聴く人に「いいな」と思わせるソロを吹くことができます。
この記事では、初心者でも取り入れやすい「ソロを上手に聴かせるコツ」をご紹介します。
ソロ演奏に必要な基本の準備
基礎練習
ソロは一人で演奏する分、音の不安定さが目立ちやすいものです。
ロングトーンやリップスラーといった基礎練習を欠かさず、安定した音を出せるようにしましょう。
曲全体を理解する
「どんな雰囲気の曲なのか」「伴奏はどんな動きをしているのか」を把握しておくと、表現が豊かになります。
ただソロの譜面を吹くだけでなく、曲全体を意識して演奏しましょう。
ソロを「上手に聴かせる」ためのコツ
強弱をつける
同じ音量で吹き続けると、どうしても単調に聞こえてしまいます。
上昇系の音階はクレッシェンド、下降系はデクレッシェンドにするなど、強弱を工夫するだけで表情が豊かになります。
フレーズを意識する
1小節ごとに区切るのではなく、長めのフレーズを意識して息を流し続けると、より自然な演奏に聞こえます。「フレーズのまとまり」を意識しましょう。
ブレスの場所は事前に決めておきましょう。
練習の仕方
録音して聴き返す
演奏中には気づけないことも、録音するとよく分かります。
「思ったより音が短い」「強弱が足りない」など、改善点を客観的に確認しましょう。
メトロノームを使う
メトロノームを使わないと、自分の都合の良いテンポで吹いてしまいがちです。
合奏では伴奏に合わせる必要があるため、普段から本番通りのテンポに慣れておきましょう。
もちろん、曲によって自由なリズムを求められる場面もありますが、まずは基礎を大切にしましょう。
緊張を和らげる工夫
深呼吸をする
緊張すると呼吸が浅くなり、演奏にも影響します。
本番前や本番中にゆっくり息を吸って吐くだけで、体と気持ちが落ち着きます。
ミスを恐れない
ミスをしても命に関わるわけではありません。必要以上に怖がらず、前向きに演奏しましょう。
堂々とする
多少のミスは聴き手に大きく伝わりません。
むしろ「失敗した」と分かる表情や仕草の方が目立ってしまいます。
間違えても堂々と演奏し続けることが、聴き手に安心感を与えます。
まとめ
ソロを上手に吹くためのポイントを紹介しました。
一番大事なことは、自分が音楽を楽しむことです。
その楽しさが自然と演奏に表れ、聴いている人の心を動かします。
細かい技術的な内容が気になる場合は、プロのレッスンを受けて確認してみましょう。
ぜひ今回のポイントを取り入れて、あなたらしいソロ演奏を楽しんでください!