トランペットの演奏テクニックとして、タンギングは基礎中の基礎になります。
しかし基礎テクニックにも関わらず、タンギングでよく勘違いされていることがあります。
本記事では、タンギングの時に意識すべき3つのことをまとめました。
そもそもタンギングとは?
タンギングとは管楽器を演奏する際の、舌を用いた技法の総称を指します。
トランペットに限った奏法ではなく、小学校の音楽の授業でやったリコーダーや鍵盤ハーモニカのタンギングと同じです!
tやkの発音と同様の舌の動きによって、音の出だしを明確にする効果があります。
タンギングで意識すること
舌は添えるだけ!
初心者の内は、タンギングの勢いに任せて無理矢理音を出して演奏しがちです。
舌はあくまで添えるだけで、タンギングの勢いで吹かないことが大事です。
まずはノンタンギングで音が鳴るように唇作りをしていきましょう。タンギングに頼らず、息を流すだけで音が鳴る状態が望ましいです。
そのためにまずはツボを捉えることが大事です。ツボを捉える練習方法は、以下の記事を参考にしてみて下さい。
舌が当たっている位置
タンギングするときに、舌の位置はどこか分かりますか?
まず音を出す直前は、舌先は下の歯の後ろに位置し、舌の前半分の表面と上顎が軽く接触した状態になります。これは普通に黙って口を閉じている時の舌の位置とほぼ同じです。
次にタンギングの瞬間は舌のどこが当たっているでしょうか?
実は舌先ではなく、上記の「舌の前半分の表面と上顎が軽く接触した部分」になります。
実際に「タ」とか「トゥ」とかの発音をしてみれば、タンギングの瞬間に舌が当たる位置が分かると思います。
舌は”付く”のではなく”離す”
小学校の音楽の授業では、リコーダーのタンギングで舌を付くと習ったのではないでしょうか?
実はタンギングは、舌を”離す”が正しい考え方です。
トランペットは、舌と上顎の間の狭いスペースを通して息を唇に当てることにより音が出ます。
つまりタンギングの最初は舌は上顎に触れているため、楽器に息が流れずに音が鳴りません!舌が上顎から離れてから、息が流れて音が鳴り出します。
まとめ
タンギングの基本的な考え方についてまとめました。
タンギングは奥が深いので、色々考え出すとキリがありませんが、本記事の内容はまず押さえておくようにしましょう。
舌の位置を意識することは、上達への近道なので、是非舌の位置を感じながら練習してみて下さい。
コメント