吹奏楽やオーケストラでトランペットを吹いていると、「トランペットうるさい」と言われることがあります。
ここで何も考えずに、ただ音量を下げてはいけません!単純に音量の問題なのか、別の要因があるのか一旦考える必要があります。
本記事では、トランペット奏者が、うるさいと指摘を受けたときに、何を考えるべきかを初心者向けにまとめました。
楽器のツボを捉える
楽器には「ツボ」が存在します。ツボを捉えて楽器を鳴らすと、良い音がなり、周りの楽器と調和するような音色になります。
楽器のツボを捉えられずに音を鳴らすと、うるさく聞こえます。
ツボって何?という状態の人は、トランペットをうまく鳴らせていないため、悪い音色になってしまい、うるさく聞こえてしまう可能性があります。まずツボを捉える練習をしてみましょう。以下の記事を参考にしてみてください。
音色を考える
ツボを捉えている場合は、次に音色を考えてみましょう。
指摘された場面がどのようなニュアンスで吹けば良いか、意識するだけで、聞こえ方が変わります。
いきなり音色って言われても難しい…という人は、以下の3点を意識してみましょう。
音の始まり
音の出だし部分のニュアンスの違いは、聞き手が受ける印象に大きく影響します。
例えば、タンギングの発音をトゥからドゥに変えるだけで、ニュアンスはかなり変わります。
注意すべき点として、初心者の内は、音を出したいタイミングで唇が反応せず、思うように吹けないことがあると思います。頭の中に演奏のイメージがしっかりあっても、技術が伴っていなければそのイメージを表現できません。
レッスンで正しい吹き方、練習法を身に付けましょう。
音の終わり方
音の長さや切り方など、音の終わり方も聞き手の印象を左右する要因になります。
音を減衰させるのか、ブツッと切ってしまうのかなど、何となくではなく意識して吹き分ける必要があります。
タンギングやスタッカートなど、アーティキュレーションの指示があれば従い、記載がなければどうすべきか考えて吹いてみましょう。
周りの音をよく聴く
合奏中は自分の楽譜を演奏することに集中してしまいがちですが、周りの音をしっかり聴く必要があります。
スコアを見て他の楽器が何をやっているか確認して、合奏中に周りの音が聞えるようになると、自分の演奏も自然と適切な音量になることがあります。
音を小さくする
ツボを捉えることができて、なおかつ音色も意識できている場合は、純粋に音量が大きい可能性が高いです。
周囲とのバランスを考慮して、適切な音量に調整してみましょう。
音量を小さくする場合は以下の点も考えてみてください。
うるさいの本当の意味
うるさいと言っている人は、単純に「音量を小さくして欲しい」という意図で言っているのでしょうか?指摘の本来の意図は、「トランペットがうるさく聞えるから解消して欲しい」ではないでしょうか?
金管経験のないアマチュア指揮者などは、楽器の事情が分からず、「うるさく聞えるから小さくしたらいい」と思って指示するかもしれませんが、上記の通りツボの問題であったり、ニュアンスで解決できる問題の可能性があります。音量を下げるのは簡単なので、最終手段として考えてよいでしょう。
ただし、純粋に音量が大きいだけ、という場合も大いに考えられます。時と場合に応じて臨機応変に対応しましょう。
まとめ
うるさいと言われたときの対策をまとめました。
音量を小さくするだけが解決策ではありません。ツボを捉えられているか、音色の問題ではないか、考えて対応しましょう!