「トランペットうるさい」と合奏中に言われたら?考えるべき事3選【初心者向け】

トランペット

吹奏楽やオーケストラでトランペットを吹いていると、「トランペットうるさい」と言われることがあります。

ここで何も考えずに、ただ音量を下げてはいけません!単純に音量の問題なのか、別の要因があるのか一旦考える必要があります。

本記事では、トランペット奏者が、うるさいと指摘を受けたときに、何を考えるべきかを初心者向けにまとめました。

楽器のツボを捉える

楽器には「ツボ」が存在します。ツボを捉えて楽器を鳴らすと、良い音がなり、周りの楽器と調和するような音色になります。

楽器のツボを捉えられずに音を鳴らすと、うるさく聞こえます。

ツボって何?という状態の人は、トランペットをうまく鳴らせていないため、悪い音色になってしまい、うるさく聞こえてしまう可能性があります。まずツボを捉える練習をしてみましょう。以下の記事を参考にしてみてください。

音色を考える

ツボを捉えている場合は、次に音色を考えてみましょう。

指摘された場面がどのようなニュアンスで吹けば良いか、意識するだけで、聞こえ方が変わります。

いきなり音色って言われても難しい…という人は、以下の3点を意識してみましょう。

音の始まり

音の出だし部分のニュアンスの違いは、聞き手が受ける印象に大きく影響します。

例えば、タンギングの発音をトゥからドゥに変えるだけで、ニュアンスはかなり変わります。

注意すべき点として、初心者の内は、音を出したいタイミングで唇が反応せず、思うように吹けないことがあると思います。頭の中に演奏のイメージがしっかりあっても、技術が伴っていなければそのイメージを表現できません。

レッスンで正しい吹き方、練習法を身に付けましょう。

音の終わり方

音の長さや切り方など、音の終わり方も聞き手の印象を左右する要因になります。

音を減衰させるのか、ブツッと切ってしまうのかなど、何となくではなく意識して吹き分ける必要があります。

タンギングやスタッカートなど、アーティキュレーションの指示があれば従い、記載がなければどうすべきか考えて吹いてみましょう。

周りの音をよく聴く

合奏中は自分の楽譜を演奏することに集中してしまいがちですが、周りの音をしっかり聴く必要があります。

スコアを見て他の楽器が何をやっているか確認して、合奏中に周りの音が聞えるようになると、自分の演奏も自然と適切な音量になることがあります。

音を小さくする

ツボを捉えることができて、なおかつ音色も意識できている場合は、純粋に音量が大きい可能性が高いです。

周囲とのバランスを考慮して、適切な音量に調整してみましょう。

音量を小さくする場合は以下の点も考えてみてください。

うるさいの本当の意味

うるさいと言っている人は、単純に「音量を小さくして欲しい」という意図で言っているのでしょうか?指摘の本来の意図は、「トランペットがうるさく聞えるから解消して欲しい」ではないでしょうか?

金管経験のないアマチュア指揮者などは、楽器の事情が分からず、「うるさく聞えるから小さくしたらいい」と思って指示するかもしれませんが、上記の通りツボの問題であったり、ニュアンスで解決できる問題の可能性があります。音量を下げるのは簡単なので、最終手段として考えてよいでしょう。

初心者の内はツボなどが捉えることが出来ずに、そもそも音量を下げることしか対策がないでしょう。しかし、うるさいという指摘は、音が雑であることが原因の可能性があります。

音量を下げるとその場しのぎにはなりますが、根本的な解決にはならないので、正しい奏法を身に付けましょう。

ただし、純粋に音量が大きいだけ、という場合も大いに考えられます。時と場合に応じて臨機応変に対応しましょう。

まとめ

うるさいと言われたときの対策をまとめました。

音量を小さくするだけが解決策ではありません。ツボを捉えられているか、音色の問題ではないか、考えて対応しましょう!

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