トランペットの演奏には、ミュートと呼ばれる器具を使うことがあります。
本記事ではトランペットのミュートについて解説します!
ミュートとは
ミュートとは、金管楽器のベルの先端に取り付けて音色を変化させる器具です。
直訳すると「消音」という意味なのですが、金管楽器のミュートは消音よりも、前述の通り「音色を変える」目的が強いです。
特にトランペットのミュートには色々種類があり、楽譜に指示されたタイミングで、指示されたミュートを付けて演奏を行います。
ミュートの種類
ストレートミュート
最もよく使用される基本的なミュートであり、演奏時の音色が柔らかく特徴的になります。
どのジャンルでも使用する機会が多いため、初心者であっても最低限購入した方が良いミュートになります。
カップミュート
見た通りカップが装着されたミュートで、ストレートミュートよりこもった音になります。
カップ部分を取り外すと、ストレートミュートになります。(取り外せないカップミュートもあります。)
吹奏楽やジャズ等で使用する機会が多いです。
ハーマンミュート(ワウワウミュート)
その名の通り、ワウワウという音がするミュートです。
ハーマン社製品がスタンダードモデルのため、ハーマンミュートと呼ばれることが多いです。
先端部分は取り外し可能で、付けて演奏したり、外して演奏する場合があります。
さらに左手を使って、先端部分の穴を塞ぐことで音色を変化させることができます。
ジャズ等で主に使用されます。
プランジャーミュート
取っ手が付いたミュートで、楽器本体に装着せず左手で持ち、ベルのあたりでパカパカしながら演奏します。
開き具合で音色が変わり、面白い演奏が出来ます。
ジャズ等で主に使用されます。
カップ麺やトイレ掃除のラバーカップなどを工作して、代用する場合もあります!
バケットミュート
ベルに引っかけて使用するミュートで、暗めのかっこいい演奏が可能です。
こちらもジャズ等で使用されます。
初心者が気をつけることは?
どのミュートを買えばいい?
結論、ストレートミュートだけ買っておけばとりあえずは大丈夫です。
ストレートミュートは使用頻度が高いため個人所有でないと不都合が出る場面が多いです。
しかし他のミュートは使用頻度が下がるため、楽団で所有しているミュートを借りれたり、プランジャーミュートは手作りしたりできるなど、ストレートミュートさえあれば案外何とかなります。ゆるい楽団や演奏会だと、使用頻度の少ないミュートを他のミュートで代用OKだったりします。(本来は良くないです笑)
他のミュートは、自分で必要だと感じたタイミングで購入すれば良いでしょう。
メーカーはどうすれば良い?
メーカーによって特色があり、こだわる人も多いですが、初心者のうちは気にしなくて大丈夫です。
トムクラウン製のミュートを使っている人は多いので、何も分からない方はとりあえずトムクラウンのストレートミュートを買っておけば大丈夫です。
もちろん違うメーカーでも大丈夫ですよ。
コルクを削るって聞いたことある…!
ストレートミュートを装着するときに接する部分はコルクで出来ているのですが、本来はここを削ってトランペットにいい感じにフィットさせる必要があります。
ですが、初心者のうちは気にしなくて大丈夫です!
削りすぎると装着できなくなったり、そもそもどれぐらい削れば適切かも判断が難しいです。
コルクを削らなくても十分演奏は可能なので、もし周囲に詳しい人がいれば相談してみましょう。
一番良いのはプロの先生への相談です。
おまけ
プラクティスミュート
演奏では使わない、自主練習用のミュートです。
練習でトランペットの音量が気になる場合に、このミュートを装着して練習します。
ミュートを付けていない場合と比較すると、演奏時の抵抗感が変わってくるので、頼りすぎないように気をつけましょう!
演奏中の取り外しで音が鳴らないように…!
ミュートの取り外し時に、トランペット本体とミュートが当たってしまい、音が鳴ってしまうことがあります。
特に静かな曲では最新の注意を払わなければなりません…!
さらに取り外しが忙しい曲の時にはミュートを置く暇がないので、ミュートを太ももの間に挟んだり、膝の裏で挟んだ状態で演奏することもあります!(←トランペッターは愚痴をこぼしつつもその大変さを楽しんでいます笑)
まとめ
トランペットのミュートについて解説しました。
ミュートも奥が深いので、まずはミュートを使って練習してみて、さらにトランペットの面白さを感じてみて下さい!
コメント